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植物園の概要・地図

神戸市立森林植物園は、市街地から至近の六甲山地の一角に、自然を最大限に活用し、単なる見本園ではなく、生きた植物本来の姿を樹林としてご覧いただける、総面積142.6haの広大な植物園です。
園内には、約1,200種(うち約500種は外国産)の木本植物を中心に、北アメリカ産樹林区、ヨーロッパ産樹林区、アジア産樹林区、日本産樹林区(北日本区・照葉樹林区・日本針葉樹林区)といった原産地別に、自然生態を生かした樹林として植栽展示しています。
また「あじさい園」では、六甲山の幻の花といわれたシチダンカをはじめ、25種350品種、約5万株を収集して植栽し、国内有数のアジサイの名所としてお楽しみいただけるほか、「つつじ・しゃくなげ園」ではツクシシャクナゲ、ホソバシャクナゲなど、37種約4千株のシャクナゲやツツジをお楽しみいただけます。さらに秋には、ハナノキ、イロハモミジ、ハゼノキ、メタセコイアなど38種約3千本もの色とりどりの紅葉がくりひろげる金襴をお楽しみいただけます。
その他、神戸市との姉妹・友好都市提携を記念して、それぞれの国原産の樹木に建物を添えて演出したシアトル、天津、ブリスベーン、リガ各都市の「国際親善の森」や、「さくら園」「はぎの小径」など四季の花を観賞していただける花木園、多目的芝生広場やスポーツ広場もあります。

森林植物園の基本データ

開園年
1940年
総面積
142.6ヘクタール
植栽樹種
約1,200種(うち外国産約500種)
来園者数
年間約23万人

園内マップ

森林植物園開園の経緯

六甲山系は、明治中期までは大部分がはげ山でした。
昭和15年に「光輝ある紀元2,600年を記念すべき神戸市事業として種々熟慮の結果茲に我国に於ては未だ企画せられざる森林植物園増設を計画し、自然科学の普及の資とするは勿論併せて主要なる観光地造成せんとするものである(原文)」との計画で創設されました。
園内は、「六甲山なみと自然を背景に、端正な樹形をした針葉樹を林として植栽し、四季を彩る落葉樹や花木をそえる」という構想で整備され、六甲山をはじめ日本の代表的な樹木や世界各地の樹木を、原産地別に約1,200種植栽しています。

計画当初の平面図。戦前に紀元2600年記念事業が全国各所で行われた。

当時の勝田市長による森林植物園設置の発表。

園長あいさつ

2017年4月に長い伝統のある森林植物園の園長に就任しました。 この場所は、今でこそ自然豊かな公園ですが、明治の初めまでは禿山で、水源涵養と土壌保全を目的に先人達が苗木の植栽を行った結果、今のように自然あふれる場所となっております。園内を歩いていますと、時にはカエルを飲み込む蛇や、魚を捕らえる鳥等の食物連鎖の厳しさに驚かされることもありますが、野鳥や昆虫、カエル等の姿や鳴き声、木々のそよぐ音に癒されます。
このような、先人の努力の賜物である豊かな自然を絶やすことなく後世に伝えてゆくため、「生きた植物本来の姿」を守ってゆくことが、重要なことと考えています。

一方で、多くの方に園へ来ていただくには、花木類の充実も欠かせないと考えており、好評の三大イベント「新緑つつじ・しゃくなげ散策」、「森の中のあじさい散策」、「森林もみじ散策」をより充実させるために、「生きた植物本来の姿」からは離れますが、残す樹種、残す枝を見極めて植物の生育密度を適性に管理することも必要と考えています。(アジサイ坂はモミジの下にアジサイが植わっているためどちらを優先するのかは悩みどころですが・・・)
このように場所毎に、見ていただく為に重点的に管理する場所と、自然のままに保全する場所を分けることにより、花や紅葉を楽しみたい方も、自然そのものを楽しみたい方も、楽しめる植物園となるよう努力していきます。

その他、これまで植物などに興味が無かった方々が、園に来ていただき、自然とふれあうきっかけとなるよう、音楽コンサートやランニング等のイベント、更に、3頭飼育されている天然記念物である「ニホンカモシカ」の観察会、探鳥会、鳴く虫の夕べ等の園内の動物にも焦点を充てPRしていきます。
また、将来を担う子供たちにも、植物園の楽しさを味わっていただけるように、環境学習にも力を入れていきたいと考えています。

これからも森林植物園が植物をはじめとする自然を学んでいただける場所として、また、来園された方々の憩いの場として、また来たくなるような魅力あふれる植物園となるよう努めてまいりますので、皆様のご理解とご支援をお願いします。

森林植物園園長  井上 隆司