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森林の四季

樹々たちが、地面から水を吸い上げ、陽光を浴びると森林の春が始まります。黄色いビタミンカラーのサンシュユ、かぐわしい香りを漂わせるウメ、林床に咲き誇るカタクリなどは早春の花々。サクラやコブシの花を見ると誰もが笑顔になります。4月に入ると一斉に芽が吹き出し、カラマツ林やメタセコイア林は萌黄色に染まります。新緑に映えるツツジやシャクナゲはまさしく躑躅色。山道も楽しい散策日和のシーズンです。
3月下旬から5月下旬「森のさくら・つつじ・しゃくなげ散策」

雨露が似合うアジサイの季節です。25種350品種、約5万株が順に開花。幻の花といわれた六甲の名花シチダンカなどのヤマアジサイをはじめ六甲ブルーに輝くヒメアジサイや白一面に咲き誇るアナベルは植物園随一のフォトスポットです。夏の風物詩でもあるスイレン、アサザが水面を覆う長谷池はモネの世界を想像させてくれます。神秘的な青葉トンネルで聴くヒグラシの声はひと時の涼感をもたらしてくれます。
6月中旬から7月中旬「森のあじさい散策」

秋の七草をはじめツリガネニンジン、ツリフネソウなどの秋草が季節を感じさせてくれます。風が肌寒さを感じるときイロハモミジ、オオモミジ、ウリハダカエデ、ハナノキ、モミジバフウ、イチョウ、ドウダンツツジ、メタセコイア、タカノツメ、カラマツ等38種、約3千本が森林を染めてくれます。長谷池に映った逆さ紅葉は定番の被写体。あけぼの色に染まるメタセコイア並木はライトアップと共にフォトジェニックな景色です。
10月中旬から11月下旬「森のもみじ散策」

落葉が進んだ園内では見通しの良い景色をお楽しみいただける季節です。普段は声しか聴こえない野鳥たちの愛らしい姿が見られることでしょう。標高の高い森林植物園では12月に気温が氷点下になることもしばしば。自然の造形美、氷柱のシモバシラや雪景色、水面が凍った姿もご覧いただける季節です。そして春に向けて準備を進めている樹々の冬芽を見ると思わず微笑んでしまうと同時に自然の素晴らしさを感じることができます。