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森林植物園のいま(バックナンバー)

セリバオウレン

2017.03.10 更新






園内でもウグイスの声が聞かれました。日差しも春そのものです。まだ三寒四温は続くかもしれませんが,着実に春の足音は近づいています。そして今日は神戸市立中学校の卒業式です。未来に一歩足を踏み出した子どもたちに,心からの祝福を贈りたいと思います。

 つつじ園では春の妖精カタクリが次々と葉を出しています。(写真1)そしてそこからほど近いロックガーデンでセリバオウレンが咲き出しています。(写真2)

 セリバオウレンはキンポウゲ科オウレン属の多年草で,本州と四国の山地に生育する日本原産種の植物です。

 花弁は5~6枚ありますが,5~7枚あるガク片よりも短く,ガク片が花弁のように見えます。(写真3)飛び出したオシベが目だっていますがこれは雄花で,その近くにメシベもつけた両性花(オシベ・メシベを備えた花)も見られます。(写真4)この種は他にもメシベだけをつけた雌花もあるそうですが,ロックガーデンでは見られませんでした。

 薬用植物として知られるオウレンの仲間は葉の変異が大きく,一般にオウレンと呼ばれるキクバ(菊葉)オウレンに対して,葉がセリに似ることからセリバ(芹葉)オウレンと呼ばれています。(写真5)

 その根茎は生薬として健胃消化薬や整腸剤など各種漢方に処方されており,その肥厚して節状に連なった断面が,鮮やかな黄色であることからオウレン(黄連)と呼ばれています。

 ロックガーデンではこれからも順を追って様々な花が開花していきます。小さな花々ではありますが,春の華やぎをお感じいただけるはずです。

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