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森林植物園のいま(バックナンバー)

早春のバードウオッチング19~メジロ・ウグイス~

2017.03.23 更新







今年は花の開花がやや遅れ気味ですが,ようやく天津の森と薬樹園のウメが見頃となり,芳しい香りを漂わせています。(写真1)そのウメに旬の花に敏感なメジロが蜜を吸いにやってきます。(写真2)

 メジロは花の蜜や果汁など甘いものを好み,様々な花にやってきます。(写真3=アセビ)それに対し,春の風物詩として知られる「ウメにウグイス」のウグイスは,花を目的にやってくることはほぼありません。花札などに描かれる「ウメにウグイス」はメジロとの混同によるもののようです。

 そのメジロはメジロ科メジロ属に分類され,日本では低地から山地まで広く分布する留鳥です。

 体長は12cmぐらいでスズメよりも小さく,日本で見られる野鳥の中では小さい部類になります。

 特徴は目の周りの白い輪で,メジロの名前の由来でもあります。ちなみに英語名のWhite-eye,中国名の繡眼鳥もこの特徴をとらえた名前です。

 一方のウグイスは,ウグイス科ウグイス属に分類され,「ホーホケッキョウ」で知られる三大鳴鳥の一つです。(写真5)

 日本のほぼ全国に分布し,早春のころからさえずり始めるため春告鳥と呼ばれます。ただウグイスは留鳥つまり渡りはせず,春だけにしか見られない鳥ではありません。それなのに「春」のイメージがあるのはさえずりがあまりにも有名なのに対し,さえずらない季節にはほとんど人目につかないためと思われます。

 体長はスズメとほぼ同じぐらいで目の上に白い眉状の模様があり,体色は茶色がかった緑褐色です。(写真6=2016/5/7撮影)ウグイス色というと黄緑に近い色を想像することが多いのですが,これもメジロとの混同によるもののようです。

 そろそろウグイスのさえずりも本格化してきました。春本番も近いようです。

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