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園長あいさつ

園長あいさつ

2017年4月に長い伝統のある森林植物園の園長に就任しました。 この場所は、今でこそ自然豊かな公園ですが、明治の初めまでは禿山で、水源涵養と土壌保全を目的に先人達が苗木の植栽を行った結果、今のように自然あふれる場所となっております。園内を歩いていますと、時にはカエルを飲み込む蛇や、魚を捕らえる鳥等の食物連鎖の厳しさに驚かされることもありますが、野鳥や昆虫、カエル等の姿や鳴き声、木々のそよぐ音に癒されます。
 このような、先人の努力の賜物である豊かな自然を絶やすことなく後世に伝えてゆくため、「生きた植物本来の姿」を守ってゆくことが、重要なことと考えています。

一方で、多くの方に園へ来ていただくには、花木類の充実も欠かせないと考えており、好評の三大イベント「新緑つつじ・しゃくなげ散策」、「森の中のあじさい散策」、「森林もみじ散策」をより充実させるために、「生きた植物本来の姿」からは離れますが、残す樹種、残す枝を見極めて植物の生育密度を適性に管理することも必要と考えています。(アジサイ坂はモミジの下にアジサイが植わっているためどちらを優先するのかは悩みどころですが・・・)
 このように場所毎に、見ていただく為に重点的に管理する場所と、自然のままに保全する場所を分けることにより、花や紅葉を楽しみたい方も、自然そのものを楽しみたい方も、楽しめる植物園となるよう努力していきます。

その他、これまで植物などに興味が無かった方々が、園に来ていただき、自然とふれあうきっかけとなるよう、音楽コンサートやランニング等のイベント、更に、3頭飼育されている天然記念物である「ニホンカモシカ」の観察会、探鳥会、鳴く虫の夕べ等の園内の動物にも焦点を充てPRしていきます。
 また、将来を担う子供たちにも、植物園の楽しさを味わっていただけるように、環境学習にも力を入れていきたいと考えています。

これからも森林植物園が植物をはじめとする自然を学んでいただける場所として、また、来園された方々の憩いの場として、また来たくなるような魅力あふれる植物園となるよう努めてまいりますので、皆様のご理解とご支援をお願いします。

神戸市立森林植物園 園長 井上隆司