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春の嵐

2019.03.16 更新

本日は明け方から大荒れでした。
雷の音で目が覚めました。

森林植物園に出勤してみると、驚きの雪景色でした。

もう3月も半ばを過ぎたというのに。
「寒の戻り」というヤツでしょうか。

気温はそこまで低くないので昼前には雪も溶けてしまうと思います。

園内ではどんどんと早春の花々が咲き始めています。

ロックガーデンでは「ミスミソウ」「スハマソウ」が咲き始めました。

ミスミソウを漢字で書くと「三角草」です。
葉の先端が尖っていて、三角形になっていることからの名前だそうです。
その葉が「肝臓」と形が似ていることから、英語では「レバーリーフ(肝臓の葉)」とよばれたりすることもあるとか。

スハマソウは漢字では「州浜草」と書きます。
葉の先端が丸くなっていて、海岸の洲(弧状になった砂浜)と形が似ているのでこの名前がつけられたようです。

どちらもよく似ています。文字で特徴を書くと葉の形で簡単に見分けられそうですが、中間的な形のものも多いのでなかなか見分けるのが難しいのが現実です。

どちらも別名で「雪割草(ユキワリソウ)」と呼ばれることがあります。

そして雪割草と呼ばれる植物は他にもあります。
イチリンソウやニリンソウ、ショウジョウバカマなども雪割草と呼ばれるようです。
積もった雪を押しどけて茎を伸ばし、雪を割るように花を咲かせる植物をまとめて雪割草と呼んだりするのでしょうか。

ちなみに、サクラソウ科にもユキワリソウという花があります。プリムラとも言われます。

ミスミソウもスハマソウもキンポウゲ科です。
ややこしいですが参考までに。

こちらは「ショウジョウバカマ(猩々袴)」です。

花の色が中国の伝説の生き物「猩々」に、ロゼット状の茎葉が「袴」に似ていることから合わせてショウジョウバカマという名前になったようです。

「カタクリ(片栗)」も花を見せ始めました。

「片栗粉」の原料でお馴染みのカタクリです。
この植物の鱗茎から片栗粉は作られますが、取れる量が極めてわずかなので現在はジャガイモなどのデンプンを代用することがほとんどだそうです。
また、種子散布(種の広げ方)の方法が珍しく、種の表面に栄養がついているためアリが巣まで運び、栄養をとったあとに巣の外に種を捨てることにより、生育地を拡大しています。
他にはスミレなどもアリによって種子が散布されています。

園内では「アセビ」の花も見頃です。

「馬酔木」と書いてアセビと読みます。
この木の葉を食べた馬が酒に酔ったようにフラフラになってしまったことから名づけられたようです。
馬がフラついてしまったのは、この木に毒が含まれているからです。

色が赤いのは「アケボノアセビ」です。

最近、シカの増加による食害が話題になっています。
シカが入った地域はシカの届く範囲の植物はほとんど食べられてしまうようですが、このアセビだけは毒のためか食べられないそうです。
現在、森林植物園にはシカの侵入はありませんが、近隣で目撃情報も出始め、気になるところです。

「ミツマタ(三椏)」も花が咲きだしました。

和紙の原料となる植物です。紙幣の材料にも利用されています。
そういわれると見る目が変わる気がします。

もう書くのは何回目になるかわかりませんが、春ですね!!
たくさんの花々や新緑が森を彩る季節、楽しみです!!

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