トップ / 花・緑情報 > ブログ /

ブログ

あじさい人気投票の結果!!

2019.07.09 更新

湿度が高い日が続いていますね。

7月になりましたが、園内のアジサイはまだまだキレイに咲いています。

ヤマアジサイ系は見ごろを過ぎているものが多いのですが、多くのガクアジサイ系の品種は美しく咲き誇ってています。

展示館2階で行っていた「森林植物園あじさい人気投票」の結果が出ましたので、ご報告させていただきます。

園内で見ていただけるアジサイで、比較的メジャーなもの10種類の中からご来園された方に投票していただきました。

6月16日(日)~7月7日(日)までの間で、投票数は1,955票でした。

なんか雰囲気を出すために第5位から少しだけコメントを添えて発表していきたいと思います!!

第5位
クロヒメアジサイ(黒姫紫陽花)・・・・・228票

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ヤマアジサイの中でも一番早くに色づき始めるクロヒメアジサイが5位となりました。

毎年ヤマアジサイの季節の到来を告げてくれるアジサイです。
クロヒメという名前は、江戸時代に濃い紫色を「クロ」と呼んでいたことから、新枝や花の色が濃い紫色になるこのアジサイをクロヒメと呼んだようです。来歴ははっきりとしていません。
長野県に黒姫山という山がありますが、そことは何の関係もないようです。
名前は「クロヒメアジサイ」ですが、販売名の「クロヒメ」と呼ばれることが多いようです。

第4位
シチダンカ(七段花)・・・・・257票

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「六甲の幻のアジサイ」と呼ばれることもあるシチダンカが4位でした。

個人的にはこのアジサイが1位だと思っていたので意外でした。
先の尖った装飾花が重なり合い、星のように見える美しいアジサイです。この装飾花の重なりが七段くらい重なっているように見えることからこの名前がつけられました。
来歴は何度もお話しているのでここでは割愛します。
ちなみに、関西弁では数字を数える時7のことを「ヒチ」というので、ヒチダンカとも発音されることもあります。

余談ですが「ミヤマヤエムラサキ(深山八重紫)」も元はシチダンカと呼ばれていましたが、のちに改名されました。

第3位
ベニガク(紅額)・・・・・259票

咲き始めは真っ白ですが、咲きすすむにつれて真紅へと色づいていくベニガクが第3位になりました。

はじめの白も美しく、終わりの頃の真紅も美しく、その色が移り変わっていく過程のグラデーションも美しいアジサイです。他のヤマアジサイよりも濃い目の緑の葉が花の色を引き立てます。
シーボルトの著した「日本植物誌」にも描かれていたので江戸時代から在ったようですが、野生種は見つかっておらず来歴ははっきりしていません。
名前に「ガク」と入っていますが、ガクアジサイではなくヤマアジサイに分類されます。

余談ですが、僕はこの10種類のアジサイの中から選ぶとすればベニガクが1番すきです。

第2位
アナベル・・・・・293票

白く大きな手毬花が目立つアナベルが2位にランクインしました。

魅力は大振りで白いテマリ咲きの花ですが、咲き始め前後のライムグリーンの花も楽しめます。
日本のアジサイと科は同じですが、アメリカノリノキという落葉性の植物です。
テマリ咲きの花は直径が30cmほどにもなり、とても見ごたえがあります。

アメリカに自生するアジサイの仲間である「アメリカノリノキ(アルボレスケンス)」というガク咲きのアジサイ、そのテマリ咲き品種である「グランディフロラ」が、オランダで改良されてこのアナベルという品種が誕生しました。

日本のアジサイと違い春先に伸び始める枝にも花がつくので、3月頃の芽出し前まで剪定が可能です。
当園では高さを揃え、なるべく低くい位置で見ていただけるようにするため地際から一節目くらいを目安に剪定しています。

アナベルは花が大きく倒れやすいため、最近では樹高を低く、茎を丈夫に改良された品種である「アナベルコンパクト(ウィーンホワイト」や、ピンク色に咲く品種「ピンクのアナベル」や「ルビーのアナベル」なども作出されています。
これからも様々な品種が作出されていくことと思います。

ちなみに学名でアジサイ属を表す「Hydrangea」という造語はアメリカノリノキの学名として初めてつかわれたそうです。

そして、栄えある1位は
 
 
 
ダラララララララララララ(ドラムロール)

ジャーン

ヒメアジサイ(姫紫陽花・・・・・325票

美しいテマリ咲きで本園のあじさい坂を彩ってくれているヒメアジサイが堂々の1位に選ばれました。

土壌が酸性であれば青く色づき、中性~アルカリ性でピンク色に色づきます。はっきり分かれずに紫色になったりもします。
このヒメアジサイ、現在では色々なところで見られますが、野生での存在は確認されていません。
牧野富太郎氏が長野県にある民家で発見・採取し「ヒメアジサイ」と名付け1929年に発表したことにより世間に知られることとなりました。
ヤマアジサイの変種とされたり、エゾアジサイの変種とされたり、エゾアジサイとガクアジサイの交雑種とされたりと色々な説がありますが確証はありません。
古くから栽培されている品種であることは間違いなく、海外に輸出され品種改良なども行われています。
イギリスに輸出されたときにはピンクに咲き「ロゼア」と呼ばれました。

ちなみに植物に「ヒメ」とつく場合は「小さな」という意味で使われることが多いですが、ヒメアジサイの「ヒメ」は「お姫様のように可憐である」という意味だそうです。

現在は遺伝子を用いた研究などが盛んにおこなわれているので、今後の研究でその正体が明かされることを願います。

 
 
 
他のアジサイの順位は

6位
ミカワチドリ(三河千鳥)・・・・208票

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

7位
コアジサイ(小紫陽花)・・・・・145票

8位
キヨスミサワアジサイ(清澄沢紫陽花)・・・・・112票

9位
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)・・・・・70票

10位
ツルアジサイ(蔓紫陽花)・・・・・58票

となりました。

投票していただいた方々、ありがとうございました!!
今後の園内の整備等の参考にさせていただきたいと思います!!

« 記事一覧へ
アーカイブス