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園芸相談Q&A

花木の手入れ

バラの冬の剪定の仕方について

バラの冬の剪定は、良い花を咲かせるためには、欠かすことのできない大切な手入れ作業です。枝数を少なくして花の質をよくし、古くなった枝を新しい枝に更新して樹全体の老化を防ぎ、通風を良くして病虫害の発生を予防します。 剪定時期は良い芽を見極めやすいことから、一般的には2月とされていますが、バラの休眠期(12月から2月)であればいつでもかまいません。 バラ栽培の主流になっている、四季咲き大輪のハイブリット・ティー系と中輪房咲きのフロリバンダ系の剪定は、株の内側に向いている枝、同じ方向に重なっている枝、太くても老化している枝は、枝の付け根から切り取ります。良い花を咲かせるためには、残す枝の太さは少なくとも鉛筆ぐらいは必要です。 大輪種は、春に最初の花を咲かせた枝で、良い芽が外側を向いて付いているところを選んで切ります。中輪種では、2度目の花を付けた、少し細い枝のところで剪定してもかまいません。 枝の枯れ込みを防ぐために、剪定する位置は、芽のすぐ上5mmぐらいを残し、芽のある側を高くして角度をつけて切ります。ツルバラの場合は、一度花を咲かせた枝は花付きが悪いため、新しく出てきた枝に更新します。 1月中に剪定を行えば、枝が水分をあまり含んでいないために曲げても折れ難く、また芽も膨らんでいないために枝だけを残し、2年以上経っている古い枝は全部切取り、小枝も全部切って低く整えます。 どの種類のバラについても、病虫害防除のために剪定を行った後、石灰硫黄合剤の10倍液を撒布しておく方が良いでしょう。また、バラは多肥を好みますので、寒肥として完熟堆肥と、牛糞か鶏糞などをたっぷりと施すことも忘れないようにしてください。

花ごよみ Vol.34 より抜粋

「バラの手入れ」春にきれいな花を咲かせるために<冬季剪定>
剪定の目的
1. 枝数を制限して樹形を整え、良い花を咲かせます。 2. 枝の更新を計り、老化を防ぎます。 3. 日当たり・風通しを良くし、病害虫を予防します。
剪定の時期
2月中旬ごろ、芽が膨らみ確認できるようになれば剪定します。
剪定の方法
1. 枯れ枝・未熟な枝・病害虫に侵食された枝などを除去します。 2. 逆円錐型になるように樹形を整えます。 3. 芽の上部5mmくらいで切ります。 4. 直立性の枝では、外芽の上部で切ります。 5. 樹の高さが1/2くらいの目安で剪定しますが、少なくとも上部1/3は切ります。 6. シュートは1段目の外芽で切ります。
剪定後の消毒
剪定後は、越冬している病害虫防除を目的に、少し濃度を濃くし消毒を行うとよいでしょう。

花ごよみ Vol.58 より抜粋

バラの挿し木をしたいのですが
バラの挿し木は、春の一番花が終わる5月末から6月にかけてが最適です。
用土
鹿沼土や川砂などの、肥料分や腐植質の少ないものを選び、3mm目程度のふるいにかけて使用するとよいでしょう。
挿し穂
春の花が終わった元気な枝を選び、葉を2〜3枚程度つけ10〜12cmに切り、十分に水揚げを行います。 さし穂は鋭利なカッターなどで、切り口を傷つけないようにして切り戻しを行い、葉の量を少なくし水分の蒸発を防ぎます。
挿し木の実施
駄温鉢などの浅鉢に用土を入れ、水につけて用土を十分湿らせ、割りばしなどで穴をあけ、挿し穂の切り口を傷つけないように挿し、根元を軽く押さえて用土と十分に密着させます。 より活着させるためには、発根剤を使用するとよいでしょう。 すべての挿し木が終われば、十分灌水を行います。
挿し木後の処理
日陰において、土の表面が渇けば灌水し、乾き気味に管理します。 2ヵ月程度で発根し芽が伸びてきて、1本ずつ定植します。

花ごよみ Vol.63 より抜粋

あじさいの花後の剪定は?
うっとうしい梅雨の間さわやかな花を楽しませてくれたあじさい、来年も花を楽しむため、花が終わった7月の剪定が大切になってきます。
剪定の目的
●草丈を抑える ●美しい樹形を保つ ●病害虫の予防
剪定の時期
剪定後花芽をつける枝になるためには、約60日必要とされます。翌年の花芽は前年の8〜9月に形成されるため、花が終わった後、7月末までに剪定を完了する必要があります。8月以降の剪定は花芽を切り落とす事になり、翌年の花は期待できません。
剪定の方法
基本剪定 開花した枝は、葉をつけている2節(葉は4枚)程度を残して剪定します。 開花しなかった今年の新しい枝は、枝元から2〜3節(葉は4〜6枚)程度を残し剪定します。 草丈を抑える剪定 3年以上たった弱い古枝を株元から切り、毎年株元から出る新しい枝に更新するため、株元から2〜3節を残し剪定します。 この剪定は風通しを良くし、病害虫の予防にもなります。

花ごよみ Vol.68 より抜粋

あじさいの剪定について教えてください。
あじさいは庭木や花鉢で手軽に育てられる花木です。あじさいには多くの種類があり、日本て古くから栽培されている種類や、江戸から明治にかけて欧州で日本のあじさいを基に品種改良し逆輸入された西洋アジサイ、また最近人気の高いアメリカ原産のカシワバアジサイやアナベル等があります。

来年たくさん花をつけるには 1. 年間を通じて良く手入れをする必要があります。 2. 水遣りは最も大切な作業で、夏期はもちろん、冬期も乾燥しないようにしないと株が弱り良い花が望めませんので注意が必要です。 3. 剪定の時期は、あじさいの花の成分が前年の8月〜9月頃に形成されますので、7月中に剪定を完了しておく必要があります。 4. 8月以降の剪定は花芽を切り落とすことになり、春になれば枝は伸びますが花が付きません。 5. 剪定の方法は、その年に伸びた枝を少なくとも20cm位残して葉の出ている節の上1cmのところで切ります。 6. 9月頃に既に背が高くなってしまったあじさいは、翌年背丈が高い状態で咲かせるのが良いでしょう。 7. 株の中にも日が当たるように、株の根元から出ている細い枝や古い株を切って整理し、株立ちの本数を減らせば来年は美しい花をたくさん付けるでしょう。

花ごよみ Vol.44 より抜粋

シンピジュームの植え替え、株分けは?
基本的にはあまり株分けを行わず、2〜3年毎に1〜2号大きな鉢に「鉢まし」を行います。植え込みに使う材料としては、基本的には水ゴケを充分湿らせて使用するか、バークやヤシガラ等を混合した洋ランの土を使用します。
植え替え
根が傷んでない場合は、古い水ゴケ等を取り除きますが、その時あまり根をほぐし過ぎないようにし、1〜2号大きめの鉢に新芽側にゆとりを持たせ植え込み、植え込み材を隙間なく入れます。また、根が黒く傷んでいる場合はきれいに取り除いてから、前記同様に植え付けます。植え付ける鉢の底には排水、通気等のため、鉢カケ等を鉢の1/4程度入れるとよいでしょう。
株分け
植え替えが不可能なほど大きくなった株は株分けを行いますが、小さく分け過ぎないように2〜3株に株分けを行うとよいでしょう。株分けの時期としては、新芽や新根が伸びる直前に行うのが最もよいでしょう。

花ごよみ Vol.67 より抜粋

イカリソウの植え替え、株分けは?
イカリソウは本州以南の山野に自生する山野草で、非常に丈夫で病害虫にも強い植物です。花は船の錨の形に似た花を咲かせます。
植え替え
植え替えは、地上部が枯れる11月頃からが適期です。イカリソウは丈夫で、根の生長が早いため、鉢植えの場合は2年〜3年に一度の植え替え、または株分けが必要です。長期間放置すると、根づまりをおこし、花が咲かなくなるたけでなく、株も弱まります。
株分け
鉢から掘り起こすと、地下に節くれだった根茎があります。根茎には芽が既にあり、その芽を痛めないように注意し、3〜5cm程度で必ず一芽以上の芽をつけて切り分け、鉢に植えつけます。根は乾燥に弱いので、水に浸した布の上に置くか、水を掛けながら作業を行います。
用土
赤玉土4、軽石砂4、腐葉土2の割合で使用します。
置き場
植え替えや株分けを行った場合は、半月程度、半日陰で管理します。基本的には、冬から春にかけては比較的陽があたり、夏は半日陰で管理するのが良いでしょう。

花ごよみ Vol.65 より抜粋

ジャーマンアイリスの花後の管理はどうしたら良いですか?

ジャーマンアイリスは、花が終わった後の茎をそのままにすると茎が腐って根茎まで腐敗する原因となりますので、株分けをしたり、茎を切り取り枯れ葉などを切り除くなど風通しを良くします。長年植えたままにして株が込み合ってくると株自体が弱ってくることから、2~3年ごとに株分けを行う必要があります。 株分けは花後もしくは9月下旬~10月上旬に行い、株を掘り上げ1~2芽を1株にして株を分けます。そのとき今年花が咲いた芽は今後の生育に不必要なので、カッターなどで元から切り取ります。また、株の消耗を防ぐため葉を半分以上切り取ります。 ジャーマンアイリスは日当たりと水はけ、風通しがよい乾燥した場所を好みますので、水はけが悪いところでは植え場所を盛り土して地面から少し高くしたり、まわりに排水溝を作るなど工夫します。また、土質はあまり選びませんが、酸性土壌を嫌いますので、植え付け場所が酸性土の場合は苦土石灰か珪酸白土を土に混ぜてアルカリ性にする必要があります。植え付けるときは根があまり深くのびないことから20cm程度まで耕してマグアンプK等の遅効性肥料を施し、塊茎の背が見える程度に浅植えします。

花ごよみ Vol.32 より抜粋

クリスマスローズの株分けは?
株分けの目的
株分けを行うのは、主に無茎種です。株分けを行うことで、老化した株に影響を与え、生育を旺盛にします。また、株が小さい時に行うと、極端に生育が悪くなるので、開花し始めてから4年以上経過した株を対象とします。 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ、新しい元気な芽・根を出し、植物の活性化を盛んにします。
株分けの時期
基本的には秋から冬にかけて行います。適期は10〜11月の根が活動し始める時が最適です。
株分けの方法
鉢植えの場合、2〜3年毎に行い、深鉢を使用します。 株を弱らさず、かつ、株分けを行った年も、花を咲かすためには6芽以上で分けます。 庭植えの場合でも、株が大きくなり極端に花数が少なくなったら行うと、生育が旺盛んになり、花付きが良くなります。 株分けには、バールやマイナスドライバーを消毒して使用するとよいでしょう。

花ごよみ Vol.57 より抜粋

ベニカナメモチの生垣が弱ってきたのか、下枝が枯れたり隙間ができ新芽も以前のような美しさがありません。
カナメモチは本州の東海地方以西の地域や四国・九州に自生し、土地をあまり選ばず育てやすく成長も比較的早い常葉樹です。特に新葉の紅葉が美しいものはベニカナメモチと呼ばれ、刈り込み用の庭木や生垣用樹木として古くから多く使われてきました。

新葉の紅葉が美しい生垣にするには、萌芽力が強い性質を利用して軽くひんぱんに刈りこみを行い、細かい枝が多く付くようにします。 3月下旬から4月中旬と8月頃に刈り込むと、春と秋の2回美しい紅色の新葉を楽しむことができます。 毎年の刈り込みを怠ったために枝が太くなって下の方の枝が粗くなり隙間ができている時は、1月から2月に鶏糞・骨糞入りの油粕や化成肥料などの寒肥を十分に施し樹勢を強くしてから、3月下旬から4月中旬に強く刈り込み新しい枝を出させるようにすれば、弱ってきた生垣でも美しくすることができます。 新葉の美しさは日照と関係があり、日当たりを良くすることと、施肥は窒素成分が多くならないように気をつけてください。 なお、ベニカナメモチより新葉の紅色が濃い生垣はアメリカで開発されたレッドドロビンという品種で、日本でも多く植栽されています。 美しい生垣を楽しむためには病害虫にも注意が必要で、チャミノガ・アブラムシ・ハマキムシなどもよく発生しますので、薬剤散布などによる予防と駆除も忘れないようにしてください。

花ごよみ Vol.51 より抜粋

ハナミズキの育て方
ハナミズキは北アメリカを原産とするミズキ科の花木で、北海道を除く日本各地の山地に生えるヤマボウシと同じ仲間で、別名アメリカヤマボウシとも呼ばれアメリカバージニア州の州花にもなっています。

この木の花弁のように見えるのは総苞で、その中にある緑黄色の部分が本当の花です。 現在苗木で売られているのは、総苞の色が白色のハナミズキ、紅色のベニハナミズキ、枝が垂れるシダレハナミズキ、園芸的に改良され総苞が濃紅色のチェロキーチーフ、葉に淡い黄色の輪状の班が入るレインボーなどです。 1. 花や実が良くなるには、まず日当たりが良いことが条件で、日照不足では花や実の付きが悪くなります。 2. 土は普通の砂質性の庭土に腐葉土を入れたものあればよいですが、過湿にならないよう排水に気をつけてください。 3. 肥料は2月に必ず寒肥を与え、5月と8月下旬に追肥をやれば花は良く咲きます。 4. 剪定は11月から翌年の2月までに、混み合った枝や上に伸びすぎた枝を切る程度で良いでしょう。 5. 病害虫については、夏場のアメリカシロヒトリと日照不足になるとウドンコ病にかかり易くなるので注意が必要です。11月頃になると花のつぼみが見られるようになり来春の開花を予想する事ができますので、春が来るのを楽しみにしてください。

花ごよみ Vol.46 より抜粋

モモの木が弱ってきたようで、幹にオガ屑のようなものやヤニが出ているところもあり、実が全くなりません。
モモは中国原産で耐冬性は強く、日当たりが良く過湿に注意すれば良く育ち、世界各地で食用・観賞用として広く栽培されています。

もう一度元気な木にするには この果実は繁殖力が非常に強いため、毎年剪定しないと枝が多くなり日当たりが悪くなって花付きも悪くなります。 枝の剪定は梅雨期に込みすぎた枝や徒長枝を切り取り、冬期の1〜2月に主幹の周りに枝が均等に配置されるよう間引き剪定をします。この時、主幹の上部に大きく伸びた枝は2〜3年に一度切り取って更新してください。 また、モモは病害虫に罹り易くその都度駆除が必要です。ご相談の木はモモの大敵である蛾の一種のコスカシバの幼虫が発生していますので駆除が必要です。 この害虫は年1〜2回発生し、幼虫が樹皮の割れ目で越冬し3月中下旬から食害します。 幼虫が大きくならない3月中の雨後の樹皮が柔らかい時に、被害を受けた箇所をナイフ等で削り取ったり、金槌で叩いて幼虫を殺します。一度食入すると再度入りやすいので、石灰硫黄合剤を刷毛で塗ってください。 花が終わった後、化成肥料の追肥と10月下旬に堆肥や鶏糞等の施肥をしてください。 モモの寿命は比較的短く20年位と言われていますが、ご相談の木は植栽後10年ですので、適切に手入れをすれば今後も元気に花や実をつけるでしょう。

花ごよみ Vol.42 より抜粋

温州(ウンシュウ)ミカンの実が途中でポトポト落ちてしまい5〜6個しか実りません。
ウンシュウミカンは全国で多くの品種が栽培されています。最低気温がマイナス5℃以下にならず日当たりの良いところであれば特に土質は選ばないので、家庭でも充分に育てられます。

実をたくさん付けるには この果実は受粉しなくても実が付く単為結果性ですので、5月上旬〜6月上旬に多くの花が開花し、普通は花数の2〜3割が結実します。 植栽後3年目から開花し結実しますが、摘果しないで結果数をそのままにしておくと年々樹勢が弱り、翌年または翌々年まで回復せず花数は減少し、実の成る数も少なくなってきます。 また、枝が密生して樹冠内部が日照不足になっている時も開花数が少なくなりますので、2月下旬〜3月上旬に樹形を整えます。 ご相談の樹は、植栽後3〜4年摘果しないで全部の果実を実らせたため樹の負担が大きくなり弱ってしまったものと考えられます。 来年は結実数を極力押さえ、樹の骨組みがしっかりしたものとなるよう樹勢の回復に努めてください。 樹の骨組みをしっかりさせるには、7〜8月に夏枝がしっかり伸びますので2月下旬〜3月上旬に切り詰めて主枝が3本仕立てになるようにし2〜2.5mくらいにします。 次の年からは樹冠内部の日照不足を防ぐため、間引き剪定を行うとともに7月中旬〜8月中旬に必ず摘果をし、葉数が20〜30枚に一果となるようにします。 また、3月と9月下旬の2回施肥を行うと実をたくさん付けるようになるでしょう。

花ごよみ Vol.41 より抜粋

ザクロの木が、ここ数年少ししか実がなりません。実が茶色に変色しし大きくなると腐って落ちてしまいます。
ザクロは南西アジアの雨の少ない地方の原産で、日本では個人の庭で観賞用として古くから植えられてきました。

来年よく実を付けさせるには ザクロは耐寒性があり乾燥に強く、日当たりが良く乾燥気味の場所でよく育ち実をつけます。 風通しを良くし樹冠の中まで日が良く当たるように、1月〜3月に剪定をします。 花芽は、充実した前年枝の先端から伸びた新しい梢の先に開花結実します。 剪定は込み入った枝や細い枝だけを抜き、可能な限り充実した枝を切らないように注意してください。 花付きがよくなるよう、リン分の多い肥料(マグアンプK等)を寒肥・6〜7月に追肥として施し、また、水掃けが良くなるよう注意してください。 開花は梅雨期ですので、雨が多いと花粉が濡れて上手く授粉できないことが多く、実付きが悪い年があります。 毎年よく実を付けるには、筆で自家受粉するかビニールシートで雨よけすると良いでしょう。 果実が落下するのは、枝が混み合い痛風が悪いため斑点病に罹ったためと考えられます。 斑点病は葉に暗褐色の反転ができ、早期に落葉、果実にも暗褐色から黒色の凹んだ病斑ができ、7月頃から発生し秋に蔓延します。 病気予防のため、6月〜7月にダコニール水和剤の1000倍液を2〜3回散布して防除します。 菌は落葉上で越冬するので、冬に落葉を集めて処理してください。

花ごよみ Vol.40 より抜粋

ゴムの木の取り木をしたいのですが
時期
6月〜8月の気温の高い生長が盛んな時期に行うと良く発根し、生育も良いでしょう。
方法
木質化した幹や枝を、良く切れるナイフで1. 5〜2cmの幅で樹皮を環状に剥ぎ、形成層の部分を完全に取り除きます。樹皮を剥いだ部分に、水に浸した水苔を巻きつけ、ビニールなどで包み、ひもでしっかりと固定します。
管理と植付
水苔が乾かないように管理を行うと、約30日位で発根しますが、根が十分発根したのを確認し、親木から切り離します。水苔をつけたまま、赤玉土・川砂・腐葉土等を混合した用土に植え付けます。 完全に根付くまで半日陰で養生します。

花ごよみ Vol.64 より抜粋

庭木に寒肥を施そう
寒肥とは
春先の根が活動する時期に吸収できるよう、土の中に埋めておく元肥のひとつです。
どんな肥料
寒肥は根が休止中に遅効性の有機系肥料を施します。有機系肥料は微生物の力で発酵分解されて初めて吸収されます。 寒肥には、未発酵の菜種油かすや蒸製骨粉が長期間効き続け適します。
効果
寒肥を施すと樹木の芽吹きが良くなり、新しく伸びる枝葉を充実させ、生育も良くなり、花木では花付きも良くなります。
量の目安
高木1本あたり 油かす700g、骨粉100g ただし花はリン酸肥料が必要となるため 油かす700g、骨粉200g
施肥方法
高木では、つぼ状施肥で幹から1m程度の距離に4ヶ所位穴を掘り埋め込みます。 低木では、株元から50cm程度の距離に数カ所穴を掘り埋め込みます。

花ごよみ Vol.62 より抜粋

部屋を飾った観葉植物の植え替え
永年部屋を飾ってくれた観葉植物は健康ですか。少し葉色が悪い、元気がないといった株は植え替えが必要です。
植え替えが必要な株は
1. 鉢に水を与えても、水が浸み込まなくなっている。 2. 葉色が悪く、枝葉の伸びが悪くなっている。 3. 鉢の底から根がはみ出している。 4. 根と株のバランスが悪くなっている。 以上のような症状が見受けられれば植え替えが必要です。おおむね3〜5年が目安となります。
植え替え
植え替え時期 観葉植物はおおむね高温多湿を好み、生育には15℃以上が必要とされます。植え替えは5月の連休前後が最適です。夏以降の遅い時期に行うと、根がしっかりと生育するまでに秋以降の寒さを迎えるため、できるだけ避けましょう。 植え替えの方法 鉢から抜いた株は、根鉢を少し崩し、傷んだ根や伸びすぎた根を切り落とし、一回り大きな鉢に植え替えます。用土は元と同じような用土で良いですが、川砂・腐葉土・鹿沼土などの混合土のような、水はけのよい肥沃な土を使用します。また、根を切っているため枝葉も選定し、バランスを取ります。 植え替え後の管理 根を切っているため、当分の間風の当たらない半日陰に起き、水やりは鉢土が乾けばタップリと与え、葉水も与えます。新芽の伸び具合を見て、徐々に通常の管理に戻していきます。

花ごよみ Vol.59 より抜粋

庭にレンガを敷いて「芝目地」のテラスを作りたいのですが。
「芝目地」のテラスはお庭を柔らかい感じにさせて良いものですね。

作り方 テラスにする範囲を平坦にします。 レンガを敷くところはレンガがぐらぐらしないように下は固く、植物が植わる目地部分は植物が育ちやすいように柔らかくすることが大切です。 レンガを敷く所と目地(巾5cm〜7cm位)の位置を決めます。 レンガを敷く所は「土ぎめ」と言ってレンガやブロックで土を突き固めます。 目地になる所は植物が育ちやすいようにできるだけ柔らかく土をほぐします。 その上に厚さ1cm〜2cm砂を均等に敷き均します。これはレンガ部分は平坦にし目地部分は排水性を良くするためです。 レンガを平坦性に注意しながら敷きます。 目地に植える植物ですが、芝生なら野芝か高麗芝、ハーブならペニーロイヤルミント等、日陰の所には倭性のリュウノヒゲ等が良いでしょう。 芝生でよく踏まれ剥げてしまうところには、センチピードグラス等を混植してみてください。また上手くいけば寒い時もグリーンになるよう、冬芝の種(トールフェスク等)を秋にオーバーシードして挑戦してみてください。

花ごよみ Vol.36 より抜粋

球根の管理

秋植え球根の植え付け
地植えの場合
準備 植え付け深さより10cm以上深く耕し、腐葉土や有機質肥料を入れます。ただし、球根より下にはきつい肥料は避けます。 植え付け 球根を埋める深さは一般的には、球根の2倍の覆土が必要と言われています。 球根の植える間隔は、球根の3個分程度空けます。 ユリの場合は球根の上に出る根が大事なので、さらに10cm以上深く植えます。 植え付け後の管理 秋植え球根は芽が伸びてから、化成肥料などの追肥が必要です。
鉢植えの場合
準備 用土の量が限られ球根の根の生育スペースが少ないため、深めの鉢を用意します。 用土は水はけの良い培養土を用い、鉢底には軽石等のゴロ石を入れます。 植え付け 鉢では根の生育スペースが限られているため工夫が必要です。 地植えと異なり浅めに植え、球根の下根の生育スペースを確保することが大事となります。 ただし、ユリの場合は下根より球根の上に出る根が大事になるので、深めに植える必要があります。 植え付け後の管理 植え付け後は鉢の表土が乾燥してくれば水をやります。芽が出ていない間は水やりを忘れがちですが、乾燥させないよう注意が必要です。追肥は地植え同様芽が伸びてから行います。

花ごよみ Vol.61 より抜粋

春に花を咲かせた球根の花後の手入れの方法を教えてください。
春に花を咲かせる球根は昨年の秋に植え付けられたもので、早春に花を咲かせるスイセンやチューリップ、アネモネなど多くの種類があります。これらの球根は秋に植え付けますので、秋植え球根と呼ばれます。

一般的に秋植え球根は10月頃に植え付けると根を出し、土の中で冬の寒さに遭い春の準備をします。 春になり、気温の上昇とともに球根に蓄えた養分を使い地上部を成長させ、花を咲かせます。 花を咲かせた後、広く茂った葉では陽春の光を受け、空気中の炭酸ガスと根から吸い上げた水と肥料を使い光合成を行います。 この花後の光合成作用により、来年の花をつけるための養分を蓄え球根を充実させるのです。 光合成は葉で行われますので、花が済んだからと葉を切り取ると光合成ができなくなり、球根は充実しません。 花後の葉は、自然に枯れるまでなるべく長く残すことが大切です。 光合成には栄養分も必要ですので、花後すぐに速効性のリン酸・カリ分の多い化成肥料か液肥など適量を施肥してください。 気温の上昇とともに地上部は自然に枯れ、球根は地中で休眠し秋の目覚めを待ちます。 球根の堀上は毎年しなければならないというものではありません。邪魔にならなければ植えたままでもかまいません。

花ごよみ Vol.55 より抜粋

花が終わった球根の手入れ
チューリップもヒヤシンスも、花の咲く前の追肥は球根を充実させるために必要ですが、開花後の追肥は球根を腐らせる原因になりますので注意が必要です。

チューリップはオランダで園芸品種として作られた品種が多く、球根が肥り充実する時期の高温・多湿に弱い性質があります。 そのため、太平洋岸に位置する京阪神地方では球根が肥り難く、また、病気にかかりやすいため、前年と同じような良質の球根を育てるのは難しい花です。 開花後の管理は、花びらが散る前に花の首のところで折り取り、葉や茎が黄色くなってくれば球根を掘り上げ乾燥させてから、涼しい場所で植え付け時期まで保存してください。 ヒヤシンスは2年くらいは植え替えなくても花を咲かせることはできますが、球根を掘り上げて植え替える場合は、開花期が過ぎたら茎は残して花殻をしごき取ります。 球根の掘り上げは、梅雨に入る前で良い天気が2・3日続き土が乾いている日に行います。 地上部が枯れていなくても6月中旬までに晴天の日を見計らって掘り上げ、流水で水洗いして直射日光に当たらないように2・3日乾燥させた後に葉と茎を切り取り、涼しい所で貯蔵してください。 ヒヤシンスは連作を嫌う性質がありますので、できれば2〜3年は同じ場所に植栽しない方が良いでしょう。

花ごよみ Vol.54 より抜粋

秋植えの球根を植えたいのですが、どのようなことに気を付ければ良いでしょうか?
球根には春植えと秋植えがあります。春植え球根にはグラジオラス・球根ベゴニア・ダリア・カンナ・カラジューム。秋植え球根にはチューリップ・ヒヤシンス・クロッカス・ムスカリ等があります。

秋植え球根の植え付け場所は、日当たりと水はけの良い場所を選びます。 植え付け時期は、生育や開花のため一定期間寒さに当てる必要がある種類が多いので、10月から11月の霧が降りる前までが目安となります。あまり早い時期に植えると気温が高いため球根が腐りやすく、葉がだらしなく伸びたり寒さが厳しい年には葉先が傷んでしまうことがあります。 地植えする場合は、球根の高さの2倍以上の覆土をするので球根の3倍以上の深さまで土を耕し、緩効性の肥料(主に有機質肥料)を施してから球根を植え付けます。 水遣りは植え付け後にしておけば、後は自然の雨に任せます。ただし乾燥し過ぎるような場所では、土の表面に落ち葉やワラを敷きマルチングしてやります。また、乾燥した日が続くようであれば、晴天の日の午前中に水遣りをしてください。 コンテナに植える場合は、根が伸びていく球根の下のスペースを確保する事を第一に考え、コンテナの深さに合わせて球根の大きさの半分から1個分の厚みに覆土します。 球根と球根の間隔はぎりぎり触れ合わない程度に密植することで、開花時には花が溢れんばかりのボリューム感を演出することができます。 植え替えは球根が毎年上がってきたり、小さくなるので3年に1回は掘り上げて植替えしましょう。

花ごよみ Vol.45 より抜粋

毎年シクラメンの鉢植えを買って楽しんでいます。翌年も花を咲かせるにはどうすれば良いのでしょうか。
シクラメンは多年性の球根植物ですが、地中海沿岸が原産地で、日本の高湿多湿の夏を越えさせるのが難しい花です。

何年も育てていくには 4月初めから中旬に球根を充実させるため、根鉢を絶対崩さないようにして2回りほど大きな鉢に、小粒の赤玉土:腐葉土=6:4の混合土と元肥として遅効性肥料(例:マグアンプK)を土1リットルに対し5g入れ、球根が上半分位土から出るように植え替えます。 6月まで日当たりが良く雨が当たらない場所で、球根や葉に水がかからないように水やりをし、月2回リン酸(P)とカリ分(K)の多い液肥か、固形肥料を置き肥します。 7月から夏場は直射日光や西日が当たらないよう、北側の軒下など涼しい場所に移し、肥料はやりません。 9月中旬になれば6月までの管理に戻しますと、冬から春には昨年同様美しいシクラメンの花を咲かせることができます。

花ごよみ Vol.37 より抜粋

寄せ植えの手入れ

正月に飾った松竹梅の管理は
松竹梅の梅や福寿草等の花が終われば、それぞれの植物毎に植え替え管理します。

それぞれの植物の大きさにあわせ鉢を用意し植え替えます。鉢が大きすぎると、枝等が徒長し、花芽がつきにくくなります。 植替の用土は、赤玉土:腐葉土:山砂=7:1:2 梅の管理 花後、枝の根元を2芽程度残し、切り返し剪定を行い、根を少しほぐし、切り詰めて植替を行い、2月に寒肥を行います。 マツの管理 1月中に根を少し切り詰めて植替、5月上旬に新芽、緑芽を摘み取ります。 ササ、ナンテンの管理 地際で切取り、植え付けます。

花ごよみ Vol.66 より抜粋

お正月用に梅や福寿草の寄せ植えを買いました。来年も花を咲かせたいのですが。
最近、お正月用に梅や福寿草などを寄せ植えしたものが販売されています。

来年も花を咲かせるには 梅は花が終わった後、すぐに花殻を取り除き、鉢から抜き取り根を広げて地植えにするか、別の鉢に植えます。 3月中旬から4月中に花が付いていた枝を一、二芽残して切り、本格的に鉢植えにします。この時、残す芽が多いと枝も多くなり、また将来芽の方向が枝の方向になりますので、樹形をよく考えて剪定してください。また、鉢はいくぶん深め、土は赤玉土6:鹿沼土2:腐葉土2の配合土、根は太い・長いものは切り詰め、掘り上げた時の土は全て落とし、根を広げ隙間のないように植付けます。 6月と11月に油粕の固形肥料を鉢土の上に置き肥し、日当たりの良いところに置きます。 5月下旬に伸びすぎたり邪魔な枝は根元から切ります。 枝を充実し花付きを良くするため、梅雨の長雨に当てないよう軒下に置き、夏場の潅水は控え気味にします。 冬の開花前に軽い切り戻しをして樹形を整え、綺麗な花を楽しみましょう。 福寿草は、別鉢に梅と同様の配合土に植え、落葉樹の木陰に置くと早春に開花します。

花ごよみ Vol.38 より抜粋

野菜の栽培

ベランダで無農薬の甘いトマトを作ってみたいのですが、コツを教えてください。
トマトは高湿性の果菜ですので、日当たりの良いところであれば深さが15cm以上あるプランターや鉢(直径30cm以上のもの)でも十分育てることができます。 いろいろな品種の苗が市販されていますので、好みの品種を購入し4月下旬〜5月に植え付けてください。

トマト栽培では良い苗を選ぶ事が大切で、茎が太く節間が短く葉がのびのびと開いているものが良く、本葉が7・8枚になり1段目の花が咲きかけているものが植え付けに最も適しています。 購入した苗が小さい時は、直径9cm内外(3号)の鉢で植え付けに適した大きさに育てた後に植え付けてください。 肥料の与え方も重要で、チッ素分を多く与えすぎると葉が大きく茂り花や実付きが悪くなりますので、元肥は化成肥料を用土10リットルあたり15グラム程度の控えめにします。 しかし、カルシウムが欠乏すると花落ち部分が黒変し大きく凹んでくる尻腐れ症が出ますので、植栽前に用土10リットルあたり苦土石灰20グラムを混合して置いてください。 また、一度株が弱ってしまうと回復が難しい性質がありますので、追肥にも注意が必要で、1段目の果実が親指の頭の大きさになった時から7〜10日毎に500倍の液肥を灌水代わりに与えるようにしてください。 無農薬でトマトを育てるのは結構難しく、特にアブラムシによってウイルス病がよく伝播されますので、防虫ネットやアルミ箔等の反射材の設置など、アブラムシ防止に効果のある方法を工夫する必要があります。 その他、わき芽が次々と出てきますが早めに全てハサミを使わずに摘み取り、日当たりを良くするように心掛けてください。 なお、トマトは完熟させてから収穫し、新鮮なうちに食べると最も美味しく味わうことができます。

花ごよみ Vol.52 より抜粋

害虫について

サザンカとツバキのチャドクガ(毛虫)の駆除について

サザンカとツバキには、チャドクガ(幼虫)がよく発生し、時には樹全体の葉を全部食害してしまうほどの被害がでることがあります。また、毛虫に直接触れたり、脱皮した残がいの毛が皮膚に付くと、人によっては発疹する人も少なくありませんので注意が必要です。 成虫(蛾)の発生は7月~8月と9月~10月の年2回で、近隣で発生したものも飛来して卵を産み付けますので、自宅の庭の毛虫は完全に駆除したと思っても安心せずに、毎年、幼虫の発生時にはよく観察し、駆除することが大発生を防ぐことになります。 1回目の幼虫(毛虫)は、前年の秋に産み付けられた越冬卵が孵化して、葉の裏側の見付け難い所に4月中旬頃から発生します。発生初期は葉の裏面から葉肉のみを食害しますので、網目状に葉脈が残り、表面から見ると白くなっていますので、幼虫が群生している葉を切除して捕殺するか、スミチオン乳剤の1000倍液等の殺虫剤を散布して駆除してください。発生を見落として老熟してくると、樹全体に分散して食害しますので、完全な駆除は大変な作業となります。 幼虫の期間は約1ヶ月半から2ヶ月位で約20日間の繭期間を経て蛾になり、産卵し、約半年後には新しい幼虫が発生することになります。そのために、2回目の幼虫(毛虫)発生は7月下旬から9月上旬で、繭、羽化を経て成虫となり、9月中旬~10月に葉や樹皮の割れ目などに産卵し、翌年の春まで卵で越冬します。 チャドクガの被害を最小限にするためには、4月中旬頃の初期の幼虫駆除を徹底することと、2回目の幼虫(毛虫)発生時の観察と駆除も忘れないようにすることが最も大切です。

花ごよみ Vol.35 より抜粋

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