2017.03.13

花・緑情報

ウグイスカグラ






 行きつ戻りつしながらも,季節は少しずつ春に向かっています。そんな中ウグイスカグラがパステルカラーの花を咲かせています。(写真1)

 ウグイスカグラはスイカズラ科スイカズラ属の落葉低木で,北海道南部から九州の山野に自生する日本固有種の植物です。高さは2mぐらいですが,よく枝分かれし密に茂ります。(写真2・3)

 漏斗型の花は先が5裂した可愛らしい形です。また薄赤い花弁に黄色のオシベ・メシベの取り合わせが春らしさを引き立てています。(写真4)また花と同時に葉が展開します。(写真5)

 スイカズラ科に属するため,名前も「ウグイスカズラ」と思われがちですが,カズラつまりつる性植物でないため,「カグラ」が正しく,漢字では「鶯神楽」となります。この名前の由来は諸説ありますが,前述のように,その枝が密に茂るためウグイスが隠れる「ウグイスカクレ」が転訛したという説,同じく「狩り座(くら)」つまり鳥を捕えるように枝がよく茂るという説などがあります。また花をウグイスが神楽を舞う姿に例えたという雅な説もあるようです。

 近縁種にヤマウグイスカグラやミヤマウグイスカグラがありますが,花柄や葉柄に毛があるかないかという違いで,一見では分かりません。そしてその中間型もあるため,簡単に区別はできないようです。

 ウグイスカグラ(ヤマウグイスカグラ)は園内各所でご覧いただけます。特にナツツバキ林から階段を上がったあたりでは群生が見られます。可愛らしく優しい春色の花をお楽しみください。