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花・緑情報

早春のバードウオッチング17〜ヒガラ〜

2017.03.12 更新







 今日は2か月に一度の早朝探鳥会が行われています。暖かく穏やかな日曜日でバードウオッチング日和です。その中で見られる野鳥からヒガラをご紹介します。(写真1)

 ヒガラはシジュウカラ科シジュウカラ属に分類され,北海道から屋久島までの九州にかけての針葉樹林帯に生息します。全国的な資料では留鳥とされていますが,六甲山系に関する資料では冬鳥とされています。冬場に高山帯から移動してくるいわゆる漂鳥なのかもしれません。

 体長は11cmぐらいとスズメよりも小さく,日本のカラ類の中では最小です。

 体の上面は青みがかった灰色と黒褐色で,下面は淡い褐色の羽毛で覆われています。(写真2)また頬の部分には白い斑紋があります。この部分だけを見るとシジュウカラとよく似ていますが,シジュウカラには胸にネクタイ状の黒い帯があるのに対し,(写真3シジュウカラ)ヒガラはこの模様がないため区別は容易です。(写真4)またシジュウカラは背中の部分に黄色い毛があり,(写真5シジュウカラ)この点でも区別できます。またよく見ると,ヒガラには頭頂部に短い冠毛があります。(写真6)

 食性は雑食で昆虫類や果実,草の種子などを食べますが,アカマツやカラマツなどマツ類の種子も好むため,こうした樹木の枝先付近でよく見られます。

 ヒガラは漢字では日雀と書きます。雀の字はスズメ目の中のカラ類に当てられています。日は当て字のようで,資料によると,「ヒン」と鳴くカラ類からきたヒンカラが転訛したという説があります。

  ヒガラはこの六甲山系では数が少ないとされています。遠目ではよく似ているため, 数が多いシジュウカラに紛れて見逃すことがあるまもしれませんので,特に胸の部分に注目してお探しください。