紅葉だより1〜ケヤキ・カシワバアジサイ・ニシキギ〜
2016.10.21 更新
暑かった昨日から一転して寒い朝となりました。高温続きでやや遅れ気味だった紅葉も,少しずつではありますが進んできました。今日は園内北側に広がる多目的広場周辺の紅葉についてお知らせします。
多目的広場外周路や駐車場付近には多数のケヤキが植栽されていますが,日当たりのよいところから順に色づいています。(写真1・2)
ケヤキはニレ科ケヤキ属の落葉高木で,本州以南の日本各地,中国,台湾に分布しています。
大木になり日陰をつくること,樹形が美しいことなどから街路樹としてよく利用されています。また材の木目も美しく,家具や楽器の材料として活用されています。この木目の美しさから際立って美しいという意味の「けやけし」と呼ばれたのが名前の由来です。
また多目的広場に隣接する薬樹園では,カシワバアジサイが鮮やかに紅葉しています。(写真3)
カシワバアジサイは北米を原産地とするアジサイの仲間で,穂状に白い花をつけるのが特徴的です。(写真4=6/17撮影)
この名前は葉がカシワ(柏)に似ていることに由来するとされていますが,カシワバアジサイの葉は柏餅に使うカシワというよりも,同じ北米産のアカガシワ(レッドオーク)によく似ており,それがもとになっているのかもしれません。(写真5 左カシワ 右アカガシワ)なおカシワバアジサイはシアトルの森付近やあじさい園でもご覧いただけます。
そして駐車場の一画では,ニシキギが真っ赤に色付いています。(写真6)
ニシキギはニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で,紅葉が美しいことで知られ,庭木や生け垣などによく利用されます。そしてスズランノキ,ニッサ(ヌマミズキ)とともに世界三大紅葉の一つに挙げられています。※他の2つも園内でご覧いただけます。
この樹木の特徴は,若い枝でコルク質の翼(よく)が張り出していることで,(写真7)この部分で種が識別できます。
今後冷え込みが強くなれば紅葉も一気に進んでくるはずです。それに合わせて当ページにて園内各所の紅葉をお伝えいたします。