ナンキンハゼの実
2013.12.23 更新
氷点下の朝でしたが,青空が広がり昨日よりも気温が上がりました。
秋に美しく紅葉していた天津の森のナンキンハゼが実をつけ,小鳥たちに冬の食べ物を提供しています。(写真1=ヤマガラ 2=シジュウカラ)
ナンキンハゼはトウダイグサ科で,ウルシ科であるハゼノキの仲間ではありません。けれどもハゼ同様に実の白い部分からロウが採れることで,「ハゼ」の名がつけられています。
このロウの部分(脂肪)は鳥たちの格好の栄養になるようで,上記の鳥のほかにもヒヨドリやヤマバトなどもついばんでいました。
もちろんナンキンハゼにとっても,単に餌を提供するのではなく,ロウの中にある種子を鳥たちに運んでもらうという重要な生き残り戦略なのです。
鳥たちは餌をもらうことで命をつなぎ,ナンキンハゼは種子を運んでもらい子孫を残します。そしてその子孫もまた鳥たちに餌を与え・・・。絶妙な自然のサイクルです。
※紅葉の撮影は10月21日